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唐突にミニパロディ小説 「茶色いゲーム」(その5・完結)

ひと晩じゅう眠れなかった。
『茶色党』(「茶色財団」はいつの間にかこんな名前になっていた)のやつらが
最初にゲーム特別措置法を課してきやがったときから、警戒すべきだったんだ。
結局、俺のBattle for Stalingradは俺のものだったんだ。
マッコイのD&Dベーシックセットがマッコイのものだったように。
いやだと言うべきだったんだ。
抵抗すべきだったんだ。

でも、どうやって?
政府の動きは素早かったし、俺には仕事があるし、
毎日やらなきゃならないこまごましたことも多い。
他の人達だって、ゴタゴタはごめんだから、
おとなしくしているんじゃないか?

誰かがドアを叩いている。
こんな朝早くなんて初めてだ。

・・・

陽はまだ昇っていない。
外は茶色。
そんなに強く叩くのはやめてくれ。
いま行くから。

(おしまい)
by mccoy1234 | 2005-09-08 00:11 | Trivia
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