とある外国(名前からしてたぶんフランス)の街角で行われた サッカー観戦記をダイジェストで紹介させていただきます。 正直、後世に残すべき、手に汗握る白熱したスポーツ文学(笑)であると思うし、 こういうウィットにとんだ短編があること自体、 ヨーロッパのスポーツ文化の奥深さを裏付ける証左となるものです。 自分が今やっている“ベルマーレのクラブハウスうんぬんかんぬん”というのも、 こうした心温まる地域コミュニティが創れたらいいな、という希望が、あるのかもしれない。 ナーンテ難しいこと考えなくてもいいので、ちょっと一息抜いてご覧ください。 それでは長いけど、どーぞー♪(^v^)ノシ ===== 前半戦 ===== 1. 昨日、午後、空地グラウンドにおいてサッカーの試合が、よその学校のチームとニコラのパパの率いるチームとの間で行われた。 ニコラのチームの編成は [ゴールキーパー]アルセスト [フルバック]ユード、クロテール [ハーフバック]ジョアシャン、リュフス、アニャン [ライトインナー]ニコラ [センターフォワード]ジョフロア [レフトウィング]メクサン ジャッジは、ニコラのパパ。 2. お気づきのように、、ライトウィングとレフトインナーが欠けている。人数不足のため、やむを得ずニコラのパパはカウンターアタックからなる、とある戦術(それも、トレーニング終了ギリギリにまとめられたものだ)をとることになった。 有名なフォンテーン選手に比すべき攻撃的気質を持つニコラと、かのピアトニ選手を思わせる戦術の勘の鋭さを持つメクサンが、ジョフロワにボールを集めなければならないだろう。有名選手を連想する資質にこそ欠けるものの、ジョフロワはセンターフォワードに不足のない長所、すなわちサッカー選手のユニホーム一式を、揃えて持っているのだから。 3. 午後3時40分キックオフ。試合開始前半1分、味方ゴール前の混戦から、敵のレフトウィングがゴールキーパーの真正面に強烈なシュート。アルセストは必死にダイビングして、ボールの直撃を避ける。 けれども、このゴールは認められなかった。キャプテン同士の握手が行われなかったことを、ジャッジが思い出したからだ。 4. 前半5分経過。グラウンドの中央でプレーが展開されているとき、1匹の犬がアルセストのおやつをパクリと食べてしまった。おやつは、紙を3枚重ね、3本の紐をかけてあったのに(犬が食べたのは、アルセストではなくおやつだ)。 この出来事のために、ゴールキーパーはすっかりやる気をなくしてしまった(ゴールキーパーにとって、やる気がどれほど大切か、誰もが知っている通りだ)。 案の定、アルセストは、前半7分に最初のゴールを許してしまった・・・ 5. そして、前半8分に2点目のゴール・・・ 前半9分、キャプテンのユードは、アルセストのポジションをレフトウィングに変更して、メクサンをゴールキーパーに起用。 (我々の見るところ、この作戦は失敗だ。というのも、アルセストはその性格からして、攻撃の中核であるというよりは、むしろ攻撃的ハーフバックなのだから。) 6. 前半14分、グラウンドを激しい雨が襲ったので、ほとんどの選手は物影に走って雨を避けたが、一人残った敵方の選手に対すべく、ニコラはグラウンドに残った。 この時間帯は双方ともに無得点。 (その2に続く)
by mccoy1234
| 2006-09-04 11:28
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