ちょっと前になりますが、
この前の日曜、見てきました。 伊勢佐木町のニューテアトルとかいう ちっかこい映画館にて。 (こんな入場券、いまどき珍しくないか??) むー、何と言うか、重い映画でしたが、 10:00からの朝イチでほぼ満員。 昼前に外に出たら鈴なりの行列で、 次の回は整理券発行状態。 何だお前ら、そんなに見てえのか、ヒトラーを。いや、俺は見たかった。スマン。 当時をリアルに生きた年配の方もけっこういらっしゃいました。 あと、この人いかにも世界史教師なんだろうなあ・・・という人とか。 政治的に緊張が高い人はいなかった。あとカップルも(←そりゃそうだ)。 さて・・・ けっこういろいろ議論されていたので、 相当ヒトラー肯定部分があると思っていたのですが・・・ 結論から言うと、マッコイは、ウヨッキーでもサヨッキーでもないけど、 原作本どおり、淡々と、まじめに撮ったなあ、と思った。 実存した歴史に対する、バイアスなしの真っ向勝負は、評価できる部分です。 このくらいの映像がタブーなら、ドイツはホント反ナチ教育が徹底しているんだなあ。 これがNGなら「プライド/運命の瞬間」なんか、 スゲエことになっちゃうよなあ、と思ったマッコイでした。 ☆よくネット上のレビュー見ると 「敗戦国の元首を描いた映画を正面から作るなんて、日本ではそんな気概ある人 いなかった。だからダメなんだよ、ヌルポ日本映画人どもメ!」 なんてため息混じりに専門家ぶってかっこつけてる人、いますが、 あのー日本映画もよく探せば、いろいろ作ってますので。残念! まずは調べてみてから断言しようね。キミタチ。 (と、ハンパな軍事映画ヲタへの攻撃を即時展開してみるのだった) 国防軍とSSの違いとか、プライドの塊の参謀本部とか、シュペーアの都市理論とか 国民突撃隊とかシュタイナー軍団とか、ドイツの1945当時のことがわからない人は、 ストーリー的にいろいろわからない用語や地名が並んでちょっと辛いかも。 「歴史群像」で予習しておきましょう。第70号がベルリン攻防戦特集です。(笑) まあそんなこと気にしなくても、ブルーノ・ガンツの鬼気迫る演技に浸るだけでも、 一見の価値ありです。まずは見て、感じろ。批評するのはそれからだ。 ☆ マッコイ的戦争映画番付 「関脇」 ☆ <雑感> *やっぱりドイツ人は、ドイツ語しゃべらないとダメだよな。将帥をまくしたてる ヒトラーの罵倒台詞回しの見事なこと! 没入感がまるで違うのだ。 *張りぼてのⅥ号E型戦車発見。動かず。まあ、戦場シーンの彩として、ね・・・ でも映画の主題的には、どうせならヘッツァーの方がよかったんでないの? *少女に軍服着せて萌えてる人は、この映画に出てくる国民突撃隊の 金髪おさげ少女兵士を見なさい。もう二度と萌えなくなるから。 なに、三次元は守備範囲外だと??貴様歯を食いしばれっ! *ヒムラーがやけにかっこいい。二枚目の役者をキャスティングしたらしい。 *なにげにゲッベルスの役者もうまい。総統を焼却しているときの表情のアップ! 監督さん、役者の入魂しているシーン見逃さないなあ。 *地下壕を脱出して一息ついた兵士が、戦友に缶詰を差し出し、一言。 「食っとけ、死ぬのはいつでもできる」・・・名言である。 確か松本零士の戦場まんがシリーズにも同じようなセリフが・・・
by mccoy1234
| 2005-08-10 02:59
| Sinema
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