うわ。
書店のコミックコーナーで思わず立ち止まるオレ。 絵柄やハイテンションに惹かれて 須藤真澄の本はよく買ってしまうんだけど 帯に「ゆずとの最後の日々」なんて書いてるじゃないすか。 ビームなんて毎月チェックしていなかった。 朝日新聞にも紹介されてたらしいけど、俺んち新聞とってないしー。 だから、単行本で書店に出て初めて知ったんですよ。 須藤真澄の愛猫であるゆずくんの死を。 そうだよねー。作者のますみさんと、ペットのゆずくんが、人間と猫である以上、 どうしてもこうなる日は来る。そしてついに、そのときが来たのだ。 いままでの作品の「ゆずとまま」とか見ると、愛がほとほとと染み出しているのがわかるのよ。 だから、例えようのない、マッコイには想像もできないくらいの悲しみが作者を襲ったんだろうなあ。 (16年だぜ、16年!) その悲しみを、ファンの自分に直視できる勇気はあるのか・・・ どうしても今回は購入に踏ん切りがつかず、1ヶ月近く逡巡していました。 でもやっぱり昨日買ってきました。そして読みました。 猫好きじゃなくても、いい話だと思った。だけど泣かなかった。それよりも、この人はすごいと思った。 これだけの感情の慟哭を、見事な構成と構図で支え、 読み手側のことを考えて作るプロの絵を、久しぶりに見た。 例えば75-76p、火葬直前に、ゆずの亡骸に夫妻二人して 手を合わせる感情のクライマックス。 次のページ「大好きなパパ、大好きなママ・・・」と 陳腐で邪魔なカセットテープの放送が流れる。 呆然・唖然・憮然とした表情の須藤真澄夫妻。そのカット割りのおもしろさ! 思わず悲しさの中で笑ってしまう読者の俺たちがいる。 すごいよ、この客観的な視点のツッコミ。これぞプロだよ。 マンガ書いておまんま食っているプロの作品だよ。 大きな悲しみや辛さが、かけがえのない思い出に変わっていく過程が、とてもよくわかる。 その丁寧な心理描写は、作品のクォリティを至高にまで引き上げています。 それは作者が今まで培った表現技術と、誠実な愛情の集大成であり、 漫画好きなら一見の価値はあると思います。 ゆず愛マンガとして ☆☆☆☆☆ 悲しみを乗り越えるマンガとして ☆☆☆☆☆ (^v^)ノ
by mccoy1234
| 2006-02-07 23:37
| Comic
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