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ゼルダの伝説(てんとう虫コミックススペシャル)

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児童マンガ(小学◎年生とかの学習雑誌に載る、アレね)
といえば、ひとヤマ当てそこなったとか、
昔の名前で出ています的なマンガ作家が多くて、
近年「ガキ相手ならこの程度の絵でじゅーぶん」
なんつった、いささか手抜きともいえる
雑さが目立つ死にジャンルなのですが・・・

年端も行かぬ読み手に対して
物語のおもしろさ、
そしてイマジネーションを与えようと、
真摯に原稿用紙と向き合って
活動し続けているクリエーターもいる。


姫川明はそんな一人で、もっと評価されてもよい人物ではないだろうか。

というわけで1998年に発表された傑作。
「ゼルダの伝説-時のオカリナ-」です。
てんとう虫コミックスなんて、マッコイ何年ぶりに読んだ?15、いや、20年ぶりか?
あの当時流行していたゲーム会社とのタイアップ作品ながらも
素晴らしいのは、ゲーム世界を姫川氏独特の世界に昇華させ、
創造力欠如の単なるブーム便乗マンガになっていないこと。

シリーズの後の方になると、オリジナルキャラとかバンバン出してきて、
それがまたいい味出しているもんだから、まさに「姫川版ゼルダ」といったかんじで
ストーリー展開は任天堂の思惑を超えていきます。あ、もちろんいい方向に。
ゼルダの冒険のゲームソフトをやったことのない自分も、
純粋に主人公リンクの冒険を楽しむことができました(^v^)
下卑たギャグに落ちず、下ネタもなく、萌え要素も含まず、
基礎がしっかり作られた、足腰の強さを感じさせる流麗な描線による画力。
そして時空のイマジネーションを鋭く突いた巧緻なストーリー展開で、
血湧き肉踊る冒険譚の興奮を、子供たちに存分に味合わせてくれます。
もちろん、マッコイのような大人にも。

このコミックが、ハリポタとかのファンタジー・ブームが勃発する前の時代に
存在したことに、マッコイは感嘆しています。
いやほんと、グレード高いよ、これ。馬鹿にしないで読んでみなさいな。
どこぞの2代目が作った「ゲ×戦記」よりも、よほど・・・
久しぶりに、手塚治虫の正当な系譜を見ました。
「マンガは子供に夢と希望を与えるもの」というテレこっぱずかシイ言葉も、
この作者の作品になら当てはまるのかもしれない、とマッコイは思うのでした。

(^v^)ノ

ファンタジーマンガとして ☆☆☆
冒険マンガとして ☆☆☆☆

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by mccoy1234 | 2006-10-19 22:10 | Comic
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